映画「ゆれる」を紹介します。
驚きのラストを迎える映画です。
ゆれる

2006年 日本(ドラマ)

監督
西川美和

出演
オダギリジョー
香川照之
真木よう子

ビックリ度
★★★☆☆
面白い度
★★★★☆
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娯楽と言う意味での面白さは、それほどでもありませんが、深さと表現力を感じる映画です。

なぜ、弟は、法廷であのような証言をしたのでしょうか?
おそらく弟は、かすかに見えた吊り橋のやりとりを見て、兄が殺人を犯したと思っていたので、その事実を語ったのでしょう。
当初は、自身の保身もあり、嘘の証言して兄をかばうつもりでいたのかもしれません。しかし、嘘をつくような人格でない兄が法廷で必死に嘘の証言をしてる様子を見て、すっかり昔と変わってしまった兄を残念に思ったのでしょう。
そこに苦しくなり、弟は、事実を語ったのだと思います。
しかし、真実は、どうだったのでしょうか?
吊り橋の出来事は、弟が観たことが真実だったのでしょうか?
7年後、弟は、子供の頃にみんなで旅行したテープを見ます。そこには、兄弟の絆、信頼がありました。そんな時、ふと7年前の吊り橋の光景が蘇ります。兄は、殺人を犯していません。弟の思い込みだったのです。
東京に出て、すっかり家族の信頼、絆を失ってしまった弟は、兄を信じられず、殺人を犯してしまったと思い込んでしまいました。そして、そのことを法廷で証言することで、自身を正当化していたのです。兄が恋焦がれていた女性を平気で寝とってしまう弟。すっかり変わってしまったのは、兄ではなく、実は、弟の方でした。
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